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仲介(売主が一般の人で、実際に売買するのは不動産業者)で土地や中古住宅を
売る時の価格は誰が決めるのでしょうか?
①不動産業者の査定(近隣の売買事例を参考)
②一般の人である売主の根拠のない言い値
実は意外と②の場合が多いのです。
では、この根拠のない言い値はどこから出てくるのでしょう。
私の実際にした経験は以下のとうりです。
この後、登場するA・B・Cさんは、すべて年配の男性です。
10年以上位前に、静岡市内のAさんの土地を坪45万円で売らせてもらいました。
近所のBさんが、Aさんに聞きました。「Aさん、あんたが売った土地はいくらだったん
だい?」
Aさんが答えを渋っていると、Bさんが「坪50万円位かい?」とまた聞いてきました。
Aさんは、「そう!大体その位だよ!」と答えました。
それを聞いたBさんは、ご近所で「なあなあ~Aさんのあの土地は坪50万円で売
れたんだって!」と話します。
たまたま1年後に、そのご近所のCさんが土地を売りたいと私の会社に相談にき
ました。
Cさん曰く「近所のAさんの土地は1年前に坪50万円で売れたそうだ。だから俺
の土地も坪50万円で売ってくれ!」
仲介した不動産業者が私とは知らないのでしょう。
私もAさんに対する守秘義務がありますから、実際に売れた金額は黙っていました。
しかし、なんと理不尽な言い値でしょう。
Aさんの土地の方がCさんの土地よりも、土地の形状や日当りが良いのです。
そもそもAさん土地は実際には坪45万円で売れていますから、Cさんの土地は
坪45万円よりもはるかに安い坪単価にならなければおかしいのです。
私の査定ではCさん土地は坪38万円でした。
Cさんが怒って他の不動産業者へ行ったのは言うまでもありません。
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