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リフォーム部 酒井です。
前回は古民家の話でしたが、今回も興津旧街道を再訪。
薩埵峠越えの最初の宿場。
有名な興津清見寺は皆様、訪れていると思いますが、意外と知られていないのが「坐漁荘」。
「最後の元老」西園寺公望公の別邸。
元老とは「天皇の諮問に応じる強力な発言権を持つ重臣」とあります。
そんな公望に訪れる政府要人が後を絶たなかったとの事。
旧建物は明治村に移築、平成18年に現在の建物が再建されている。
復元された建物の完成度、忠実度は完璧。
全て当時の手法で、数寄屋の技が投入されている。
現在は南側にバイパスが走り、興津埠頭の倉庫群。
かつての美しい海岸を忍ぶ物は無い。
しかし、「坐漁荘」は別世界、数寄屋建築の素晴らしさはもちろん、当時の政治に大きな影響を与えていたことを思うと感慨深い。
再訪なので偉そうにM様に建築の説明をするが、余り興味なさそう…、食べ物か宝石の方が興味ありそう… 「これが建築の宝石だ…!」と力説しても響いてこない。
「タコ」を相手に坐漁荘に居ても仕方ないので帰路につく。
いつか「泰子」と訪れる日が来るかも知れない…。
期待を胸に、車窓を開け、深呼吸する…。
潮の香りが心地よい。
春の駿河湾は波静かで青い。
「興津坐漁荘」
本物の建築に感動することでしょう。邸内で甘味や抹茶もいただけます。
歌川廣重
東海道五十三次の内「興津」
当時の坐漁荘からこのような美しい風景が望まれた事でしょう
泰子40才のアルバム「IN AUTUMN」
あくなきチャレンジ精神と、誰からも愛される人柄、ボーカリストの花とたたえられる気高き美しさ…「WINTER WONDERRAND」を聞けば誰も明るく、楽しくなるでしょう。