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前回に引続き15年位前のお話です。
競売物件で落札したマンションに住んでいたのは、こわおもてのお兄さん
ではなく、30代前半のきれいな女性と3歳位の女の子でした。
まず競売物件のお金を全額支払い終えたら、そのマンションの住人(また
は不法占拠者と言います。)に立ち退いてもらう事を伝える為に、訪問します。
心臓はドキドキです。
○○○号の玄関ホンを押すと、「はーい」と返事をしてその女性(自称債権
者が自分の奥さん以外に扶養している女性)が玄関に出てきました。
私は名刺を渡して「A不動産の佐藤と申します。今回このマンションを弊社
で落札させていただきました。申し訳けありませんが、なるべく早く出て行っ
ていただけますか?」
するとその女性は、無表情で「そうですか。また相談して連絡します。」
このようにあくまで事務的に最初の交渉はおわりました。
しかし、初対面の女性とこんなに短い時間で意思の疎通ができたのは
初めてでした。
さすがに「誰と相談するんですか?」とか「どういう経緯でここに住んで
いるのですか?」とは聞けません。
その後3週間位してから、その女性から電話があり、マンションから既
に引き払って、鍵は郵便受けに入れてあるとの事でした。
と言われても、郵便受けのダイヤル番号は知らないし、管理会社も正式に
手続きしないと、すぐには教えてくれません。
だからその女性も郵便受けは使っておらず、中はチラシやダイレクトメー
ル等でいっぱいでした。
これは、自分で見つけたほうが早いと思いました。
0・0から合わせて実際に回して見つけました。
入っていた鍵は1本だけ、しかもコピーです。
でもどうせ鍵は新しいものに替えますので問題ありません。
それでも良かったのは、電気代や水道代をしっかり清算してくれてあった
事です。
これらの料金が未払いだと、後が色々と面倒なのです。
しかし退去後の部屋の中を見て愕然としました。 続は次号で・・・
*上記の写真のマンションはこのブログの内容とは全く関係ありません。