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オーディオ室の片隅に、埃を被ったままの、MC275…。
「Julie」の為に、涙ぐましい努力をして購入した思い出のパワーアンプ
「凜」とした姿、
「ANITA」の色香に心奪われて、「Julie」と「YASUKO」の事をすっかり忘れていた…。
これはMC275ではない…。
「Julie」だ。
病気になった「Julie」。
すぐ直さなくては…。
屋根裏から運搬用の専用箱をおろす。
MC-275…いや「Julie」の埃を丁寧に落とす。
注意深く箱に収納…
何とか玄関先まで運ぶ、
箱が大きすぎて玄関から外へ出ない、立てて一気に出すしかない…、重い。
息を切らし「Julie」を抱いたまま玄関ドアを蹴飛ばす。
腰が重さに耐えられない…よろめく、
反動でもどったドアが「Julie」にぶつかる。
「ドアの馬鹿!「Julie」に何て事を…タコ!」
「YASUKO」と同じ位、可愛らしい膝小僧が赤く腫れる。
「Julie」許しておくれ…。
「ドアの野郎、帰ったら壊してやる!」
久し振りに激高する。
やっとの思いで、助手席に「Julie」を乗せる。
何とか座らせる事が出来た。
膝小僧をなでなでする。
早く病院(沼津のオーディオ屋)へ連れて行かなくては…。
陽が西に傾いてきた…。
浮島が原の田園風景の中を走る。
「Julie」の横顔に沈みかけた夕日が紅く染まる…。
はにかむ様な笑顔…。
男は愛する人を、命を賭けて守らなければならない。
では…。
「THAT OLD FILLING」
かつての恋人に、偶然、ダンスパーティで再会…。
忘れていた恋心が再び熱く燃え上がる。
と言う、何ともロマンティックな名曲、
スローバラードで唄われる事の多いこの曲を
「ANITA」はテンポを上げながらドラマティックに熱唱する…。
ANITA.DVD
「LIVE IN TOKYO」
「BEWITCHD」
許されぬ愛に身を焦がす女心を切々と唄う…。
思わず涙がこぼれる名場面…。
感性の無い女性は、スーパーの安売りに奔走する…。
Julie・LP「LOVE」
映画、ミュージカルでも活躍した「Julie」のアルバムは4枚
このデビュー盤「LOVE」の気品ある歌唱は素晴らしい。
デビュー間もない頃の初々しい姿…。
以来30年以上が過ぎた、
「YASUKO」無くして人生は語れない。