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この仕事をしていますと、借地の物件がけっこうある事に気が付きます。
借地で得をした話も聞いた事があります。
この話は、その典型的な場合です。
平成2年の時で、地価がおそらく一番高かった頃です。
当時私が勤めていた不動産会社に30歳位の男性が4千万位の新築
住宅を買いたいと、来社されました。
資金計画の確認をしますと、自己資金は無いですし、年収も4000万
円の新築を買うにはまだ若くて大変でしたので、どういう風に説明しよう
と困っていた所、その男性が「実は今住んでいる家が借地で、地主から
立ち退きしてほしいと言われています。」と説明されました。
その5ケ月後に4000万円弱の新築を買っていただいたのですが、
立ち退き料は約3300万円でした。
内訳は以下のとうりです。
地価 約坪140万円(平成2年時) ・ 土地面積 約40坪
借地権割合 60%(借地権割合は場所によって違います)
家は築50年以上 ・ 家の名義はその男性の亡くなった父親でした。
地主さんにとっては、地価の40%しか手元に残らないのだから、あま
り良い話ではありません。
しかもお願いしてやっと立ち退いてもらっているのです。
*なにしろ20年以上前の話ですので、細部が記憶違いの可能性が
あります。間違っている箇所があったらごめんなさい。
借地の身近な話で、親類の場合がこのパターンです。
親類(80歳以上)に、「私が死んだら住んでいる家を売ってね」と頼
まれていますが、その家(土地は近くのお寺さんのもので借地)を買
った人は、やはりそのお寺さんの檀家にならないといけないのでしょう
か?
親類には申し訳けありませんが、もしもの事がありましたら、先にお
寺さんに聞こうと思っています。