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デグチエステートの佐藤です。
中古マンション(L不動産が80歳の所有者から売り依頼された、静岡市内の1910
万円の物件)をM男さん(当時63歳位)と婚約者の女性S子さん(当時55歳位)に
紹介しなければ・・・・・
この話は優柔不断なあるお客様のおかげで、私がお付き合いのあったL不動産に、
7年経った今でも、申し訳けなくてこちらから連絡を取れなくなった話です。
上記の静岡市内にある1910万円の中古マンションを、M男さんとS子さんに紹介
して、内覧してもらった所、S子さんにはとても気に入ってもらいました。
しかしM男さんは、またもやずっと渋い表情でした。
また2日後に電話があり、「1800万円に下げてくれるなら買いたい。」とM男さん
が言ってきました。
今回紹介した中古マンションも1910万円は適正な金額でしたので、1800万円
までは下がらないだろうと思いましたが、L不動産の担当者が80歳の所有者(売主)
に必死に交渉してくれたおかげで、1800万円への値下げに成功してくれたのです。
きっと80歳の所有者(売主)も、「買ってくれるなら、安くても早めに処分したい。」
と思ったのでしょう。
そこで早速、M男さんに電話で「1800万円まで値下げしてもらいました。契約日
を決めましょう。」と言ったら、M男さんは 「え~~~」 と驚いて、非常に困った様子
でした。
実はM男さんはマンションを買えなかったのです。
再婚して不動産を買う事に、実の息子さん達に反対されていたのです。
たぶん将来の相続の為でしょう。
ですからM男さんは、わざと無理な値引きを要求してきたのです。
「そんな安い金額では売れない。」と売主に言わせるようにしていたのです。
本当の事情をS子さんに話すと、S子さんが離れて行ってしまうと思ったのでしょう。
S子さんからも謝罪の電話がありました。
それは、私にとっては容認できる事ですが、L不動産の担当者には落度はありません。
たぶん「1800万円まで下げてくれれば、M男さんが買ってくれます。」80歳の所有者
(売主)にそう言って交渉してくれたはずです。
それが、「1800万円まで下げてもらいましたけれど、それでも買わないと言われまし
た。」では、L不動産と担当者の信用はガタ落ちです。
L不動産と私は、以前2回ほど中古住宅の売買(仲介)をさせてもらいました。
そんな事もあって、私の事も信用してくれて、80歳の所有者(売主)に強気で値下げ
の交渉をしてくれたはずです。
私は取りも直さず、L不動産に謝罪に行きました。
L不動産の担当者は、実は会社の社長の奥さんで、実際にはそこの社長自身より権
限があります。
私は事のてんまつを説明して、L不動産の社長の奥さんに誠意をもって謝りました。
社長の奥さんは、「佐藤さんが悪い訳ではないのだから仕方ないですよ。」と言って
くれました。
「私が直接、80歳の所有者に謝罪しに行きましょうか。」とも提案したのですが、社長
の奥さんは「それはこちらの仕事ですから。」と答えてくれました。
それ以来L不動産には、申し訳けなくて7年以上自分からは連絡をとっていません。
その1カ月後に、S子さんから「M男さんを説得して、今度こそマンションを買います
から、また紹介してください。M男さんから電話をさせます。」と連絡がありましたが、
とうとうM男さんからは、電話が来ませんでした。