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デグチエステートの佐藤です。
上の写真は、懐かしきフィンガー5です。
下記の話は、ちょうど男4人と娘1人の5人兄弟の4男さんと3男さんの話です。
フィンガー5の4男(アキラ君)とは全く関係のない話です。
10年以上前に、静岡市に住むある御兄弟に土地の仲介をした事があります。
売主が弟さん(4男)で買主が兄さん(3男)です。
引渡しが終了した後に、両者から60万円位の仲介手数料をいただきました。
そう聞くと、「ああもったいない!いちいち不動産業者に頼まなくても、兄弟で
話し合って直接売買すればいいのに。そうすればわざわざ仲介手数料なんか
を支払わなくてすんだのに・・・」とみなさんは思うでしょう。
でも現実は複雑です。
他人なら多少は文句があってもがまんするし、言いたい事も抑えます。
しかし兄弟だからこそ感情が入り、折り合いがつかなくて調停する役目が
必要な場合もあるのです。
しかも1?00万円の土地が高く売れるか、安く買えるかが、懸かっている
のです。
もともとこの御兄弟の土地は、父親から生前贈与をうけた土地でしたので、
お互いに隣地です。
売主の弟さんの土地は、空き地で駐車場として貸していたのですが、訳あっ
て売る事になりました。
買主の兄さんから見ると、その弟さんの土地は自分の家(土地)の南側にあ
りますので、、誰かが買って家を建ててしまうと、兄さんの家の陽当りが悪く
なってしまいます。
そのために兄さんは、弟さんの土地を買いたいのです。
前回のブログで書いた様に、売り土地が出ますと隣地の人に営業に行く
のですが、あらかじめ弟さんから隣地は兄さん(他の隣地は畑)で、あまり
付き合いたくない事を聞いていましたので、営業に行かなかったのです。
お互いの性格はまるっきり逆です。
職人で細かい事にこだわらない売主の弟さんと、固いところに勤めていて
きっちりとしている買主の兄さんです。
しかも兄さんは自分の方が兄だという事で、少し上から目線で色々と要求
してきます。
直接に話をしていたら、絶対にケンカ別れになっていたでしょう。
私が間に入っても大変でした。
紆余曲折があってなんとか取引が済みましたが、兄さんの細かい要求
があり、いろいろと揉めました。
私にとっては決して高くはない仲介手数料でした。