オーディオルームの照明を調光で極力絞る…。
マスタークロックジェネレーター、Ｇ－２のメインスイッチを入れる。
「エソテリック」のブルーのＬＥＤランプが輝く…。

ＣＤプレイヤーＫ－３のトレイに泰子のＣＤをセットする…。

「音像の引き締まったフォーカス、手を伸ばせば触れられる様なリアリティ…。」

どきどきしながら、リモコンのプレイボタンを押す。

「ムーンライトセレナーデ」の甘い唄声…。
泰子が目の前で唄っている…。
すごい実在感。

白のミニドレスの可愛らしいひざ小僧…。
愛くるしいまなざし…。

「もっと近くにおいで…泰子。」
思わず手を伸ばし抱きしめる…。

「ふわ～っ」
泰子…お化けか…消えた。
そうか…ただの音だ、実体が無い。

仕方ない…。
音像だけでがまんしよう…。

「エソテリック！本物の泰子を出現させろ！１，０００万出すぞ…。」

お化けでもいい、泰子が毎夜、現れてくれれば…。

ライブで「ムーンライトセレナーデ」を唄う
泰子。これからも頑張ってくれ…。

オリジナルアルバム「ｓａｙ　ｗｏｎｄｅｒｆｕｌ　ｔｈｉｎｇｓ」ＰＡＴＴＹの歌唱力はすごい。
８０才を越えても、ステージに立つ姿には感動する。