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良く広告などで見かける表示に徒歩何分てありますよね。
徒歩10分と聞いて、実際歩いてみたら15分かかった。こんな経験ありませんか?
徒歩何分とはいったいどれくらいの距離なんでしょう?
実はこれ、不動産の広告を規制する公正競争規約(平成12年7月7日公正取引委員会告示 第14号)で算出基準が定められています。
分速80m。
徒歩による所要時間は、道路距離80mにつき1分間を要する(時速4.8km)ものとして算出した数値を表示することとなっています。
分速80m(時速4.8キロ)、結構速いペースです。
例えば、駅から物件まで5分なら坂道や階段があっても平らな道路と仮定し、最短の道を歩いて「5分×80m=400m」の距離と言うことです。
直線距離ではなく、道路に沿って測定した距離(道路距離)をもとに計算をします。
団地から駅その他の施設までの距離を計算する場合、それらの施設から最も近い団地内の地点が起点となります。
車両通行量が多い道路や鉄道などを越えるために、歩道橋、地下道や踏切などを経由するときは、それを経由するために余分に歩く距離を含める必要があります。ただし、横断歩道の信号や踏切を横断するときの「待ちの時間」は考慮しなくてよく。さらに、坂道、歩道橋があるために実際に歩く時間が長くなるときでも、道路距離80mを徒歩1分に換算していいことになっています。
なお、分速80mという基準は、健康な女性が「ハイヒールのサンダルを履いて歩いた時」の実測平均分速が80.3mとなっていることから採用されたといわれています。
通常は住宅地図などで距離を測るので、実際の所要時間は実地で歩いてみなければわからないことがあります。
【平成24年10月7日更新】